
プロフィール/Profile
髙瀬航生 / Takase Kouki
福井県出身
関東を拠点に広告や前撮り、プロフィール撮影などジャンル問わず活動中
バリアフリーの促進、障がい者雇用の促進への貢献を目指している
先天性難聴、右耳に人工内耳を装着
手話・口話でのコミニュケーションが可能
【経歴】
・2020〜2025
株式会社 WEDDING BOX
フォトグラファーとして勤務
・2025〜
フリーランスとして活動
【実績】
–前撮り−
・振袖・ウェディング前撮りの実績5000件以上
–広告–
・ふりそで MODE 袴カタログ、振袖キービジュアル(2021〜2025)
・SAKURA TOKYO 振袖キービジュアル(2024〜2025)
・和服ふりもあ 振袖、袴、浴衣キービジュアル(2024〜2025)
・WEDDING BOX ウェディングキービジュアル(2025)
・一般社団法人日本ろう芸術協会 俳優× 舞台芸術制作 ろう者育成プロジェクト「恋愛」キービジュアル (2024)
・一般社団法人異言語Lab. 異言語×体験型演劇制作プロジェクト 「交差」 キービジュアル(2025)
・デフアスリート日本代表 亀澤理穂(卓球)・古島啓太(サッカー)・長谷山優美(バレー) バナー(2024)
・neo chitta DRY HEAD SPA キービジュアル(2024)
–展示–
・2020 ハピリンピック(福井県)ミニ写真展「吉冨さくら×髙瀬航生」
・2025 「音が聞こえる幸せ」(今年開催※詳細日未定)
「好き」が「仕事」になった。
カメラとの出会いは、人生のターニングポイントでした。
2018年、趣味として始めたカメラ。
最初はただ楽しくて、夢中になって、気づけば毎日カメラのことばかり考えていました。
でも「ただ好き」で終わらせたくなかった。
「自分にしかできないことをしたい」「誰かの役に立ちたい」──
そんな想いが芽生えたのは、自分自身が“ろう者”であることも関係しています。
同じ境遇の人に寄り添えるフォトグラファーになれたら──
という思いから、「好き」を「使命」に変えたいと本気で思うようになりました。
福井から東京へ。
無謀だと言われても、挑戦することをやめませんでした。
「ろう者なのにフォトグラファーは難しい」「現実を見たほうがいい」
周りからそう言われることもありました。
実際、福井県内の撮影会社には全て断られました。
東京や神奈川の会社にも何十社と応募しましたが、採用されない日々が続きました。
でも、-なれなかったら自分じゃなくなる-と思うほど、
カメラへの情熱は止まりませんでした。
初めての就職活動。履歴書もポートフォリオも、何度も作り直しました。
東京までの移動費、泊まり込み、体力もお金も削りながらの挑戦。
それでもあきらめなかったのは、
「絶対に誰かの力になれる」と信じていたからです。
そして2020年、念願のフォトグラファーとして上京。
これまでに5,000組以上の方々を撮影させていただきました。
障がいがあっても、誰かの幸せに関われる。
それが、僕の原動力です。
撮影のスキルはもちろん大切ですが、
もっと大切なのは
「目の前の人をどれだけ大切に思えるか」だと思っています。
僕自身、障がいがあってもたくさんの方と関わり、喜んでもらえる経験をさせてもらいました。
それは、自分を信じた気持ちと、
理解し受け入れてくれた人たちの存在があったからこそ
フォトグラファーとして生きていく中で、たくさんの出会いが僕を育ててくれました。
そして今、家族ができて気づいたこと。
撮りたいのは、「何気ない奇跡」の瞬間。
僕には、最愛の妻と息子がいます。
家族を持って、気づいたことがたくさんあります。
「日常が変わってほしい」と願う日もあれば、「ずっと変わらないでほしい」と願う日もある。
どちらも、人生においてかけがえのない願いです。
家族で過ごす中で、ふと部屋に差し込んだ光や、何気ない一言が、心を温めてくれる瞬間があります。
そんなとき、自然と「シャッターを切りたい」と思うんです。
光が差す場所には、想いがある。
僕は、そんな光を探して、撮り続けています。
最後に──
カメラが好き。人が好き。
どんな壁も超えてきたからこそ、
人の大切な瞬間を、心から大切にできる自分がいます。
「安心して任せられる」「撮られる時間も、思い出になった」
そんな声をたくさんいただけるよう、これからも全力で向き合っていきます。
あなたの大切な一日を、ぜひ僕に撮らせてください。